毎年、5月は大忙しになります。
今年も5月11日の第30回記念定期公演に向けて5月3~4日は強化練習が行われました。
大分ウィンドフィルハーモニーの団員、毎年賛助に来て下さる方々、皆さんGWは大変な2日間となります。
さらに5月5日には玖珠町の童話祭に齋藤啓之氏の久留島童話による音楽物語を演奏しに行きますので、4日の強化練習の後に童話祭の練習を行い、翌5日は朝早くから玖珠町まで75㎞の道のりをドライブします。着いたらすぐにリハーサル。午前に「すずむし」午後に「子ぐものいのり」を演奏しました。玖珠町の皆様は、毎年楽しみにして下さっているので、力が入らないわけはありません。終演後はヘトヘトになって大分に戻りました。
それからわずか5日後、疲れが取れぬまま定期演奏会のリハーサルです。
今年は三味線奏者の鈴木利枝氏をゲストに迎え、齋藤啓之氏に委嘱したEncounter 「津軽じょんがら節」幻想という曲を世界初演で演奏しました。
30回記念の力を込めたプログラムなのです。
鈴木氏との出会いは2018年10月22日テレビ朝日で放送された「激レアさんを連れてきた」を見たことから始まりました。
なんと近くの別府市にお住いとわかったうえ、楽団メンバーの一人がしばしば共演する(このメンバーのもう一つの顔は琴の奏者です。)と聞いて、偶然に感謝しました。
かねてから温めてきたこのアイデアを実現するため、齋藤氏にお願いして三味線の協奏曲をイメージし作曲してもらいました。
圧巻の独奏で楽団全体を引っ張っていただき満足できる演奏ができました。
もちろんプログラムはこれだけではありません。
私は今年の新作として、D.ショスタコーヴィッチのオラトリオ「森の歌」第2,6,7曲とJ.シベリウスの交響曲第5番第3楽章をアレンジしました。
「森の歌」は大学時代にスヴェトラーノフ指揮ソ連国立交響楽団のライヴを聴きに行って、興奮が収まらないほど感激した思い出の曲です。
またシベリウスの交響曲第5番は、7番と共にシベリウスの交響曲の中でも最も好きな曲で、そのせいかアレンジにも力が入りました。
この他、青山るり氏編曲のP.I.チャイコフスキーの幻想的序曲「ロミオとジュリエット」やJ.シベリウスの「カレリア」組曲も演奏しました。
記念公演とはいえ盛りだくさん過ぎるプログラムで、疲れはしばらく取れませんでしたが、お客様の好意的なアンケートにも力づけられ、達成感の有る演奏会になりました。
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